2019年01月20日

Media composer 1.ファィル格納の特徴

Media composer(以下MC)では、編集で必要な各素材をネィティブで扱える幾つかのファイル形式の中から、任意の形式へ変換(トランスコード)を済ませて作業するのが基本となります。変換は素材のインポート時に自動で行われますが、同時に動画、静止画、音声に関わらず全てがMXFコンテナ形式にラッピングされて、ストレージ上のAvide Media Fileフォルダ、1箇所に格納されます。このフォルダは最初にプロジェクトファイルを作成すると、自動的に生成されます。
MC_kanri1.jpg

また、プロジェクトファイルについても、自動的にMCが生成したAvide Projectsフォルダに格納されますが、 こちらは新規プロジェクト作成の際、任意の指定ボリュームに保存先を指定出来ます。

バックアップや受け渡しの際、MCでは、この二つのフォルダさえ、まるごとコピーを取っておけば、後で一部ファイルが欠落してタイムラインが真っ赤なオフラインになるような事がありません。AdobeのIllustlaterでのオブジェクトの扱いを例に、他社のPremiere、FCP、Ediusが常にプロジェクトへ各素材を紐付けて編集していくリンク方式とすれば、MCは埋め込み式というような概念で捉えて頂ければ判りやすいかと思います。

Media Fileフォルダ内の素材は、普段の管理上で触れたり、直接意識する必要はないですが、こんなアイコンで格納されています。通常のステレオ音声付き動画ファイルの場合、映像本体、音声1、音声2と計3つのMXFファイルが別々に生成されます。
MC_kanri2.jpg
Projectsフォルダはプロジェクトファイル(.avp)、プロジェクト上に作成した数分のビンウィンドウファイル(.avp)
の他、セッテイングや音声波形のキャッシュデータが格納されます。
MC_kanri3.jpg
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2019年01月01日

Media Composerの良し悪し(2019.2現在)

これまでPremiere Pro、FCX7、EDIUS等、体験版も含めて色々使って来ましたが、それらと比較してMedia Composerで気づいた点を記します。あくまで、独断と偏見的にですが。

○良い点
ーバックアップが容易ー
全ての素材をインポート(モード)で編集する場合、バックアップはメディアフォルダとプロジェクトフォルダのみで済みます。素材が多い場合でも取りこぼすリスクが少ないです。

ークリップを登録するビンの機能が豊富ー
複数のビンウィンドウを、同時に独立して立ち上げと管理ができます。膨大な数のクリップの仕訳、管理が必要な場合に有難い仕様ですが、フォルダをツリー形式で管理する他社の編集ソフトにはない機能です。

ビンにリンク登録orインポートされたクリップから直接、複数のファイルを選んで、対応しているコーデック変換やデリューション変更の切り出しが可能。ファイル変換ソフトとしても機能します。また、登録したビン上で、あらかじファイル名を付け直しての出力も可能。
他社ソフトではシーケンスにクリップを載せて出力する必要がある上、複数の変換では、バッチ処理までの手順に手間暇を要します。

登録したクリップに16色のラベル付加が可能。色付けたクリップは、色ごとにグループ分けして並び替えることも出来ます。但し、タイムライン上に配置されたクリップにまでは、別の機能と競合するため反映されません。

ーDnx・ProRes(Mac版のみ)に最適化ー
DnxHD/HR・ProResベースの編集ではレンダリング、インポート、トランスコードに最大限、パフォーマンスを発揮します。

ーver間の下位互換性ー
かなり古いverでも、上位verで作成保存されたプロジェクトを開いて作業を継続することが出来ます。他へプロジェクトを渡して依頼する場合に困ることが少ないです。映像編集ソフトでなくとも、他社にはないMCの特徴の一つと言えるでしょう。但し、上位verにしか載せられていない一部機能が反映しない事もあります。

ーMac・Windows両環境対応ー
Mac、Windows版両方が用意されており、一つのライセンスで、どちらかに認証を切り替えても使えます(USBドングル版は未確認)。両者間をDnxHD/HR、XDCAM等のファイル形式で、やりとりする場合は互換もバッチリです。

ー導入時は買切りとサブスクリプションを選べるー
国内では永続ライセンス版とサブスクリプション版どちらも売っています。普段は永続版を使って、グループで大きなプロジェクト進行する必要がある場合は、一月契約のサブスクを短期間レンタルで補うといった運用方も取れます。永続ライセンス版はさらにオンライン認証版とUSBドングル認証版があります。

ーサポートは日本総代理店で直接受けられるー
メール、直電も可能。しかも無料。少し頼りないところも全くないではないが・・・。

ーVTRコントロール機能ー
多くの編集ソフトでは省略されてしまいましたが、業務・放送用ビデオデッキからのキャプチャー/テープへのプリント機能が健在です。

ー音声編集ソフトProToolsと連携ー
AdobeにAudition、AppleにLogic Proがあるように、凝った音声処理を要するMA作業で連携を発揮します。しかも、ProToolsは音響スタジオでスタンダードな編集ツールですしね。

ーAudioエフェクトプラグインが豊富ー
ProToolsにも搭載されている高品質な数々のプラグインが標準で付いています。別売で購入することを考えると、16万円の価格(永続ライセンス・オンライン認証版)も高くないかも知れません。

×悪い点
ー使い方の難度が高い(初心者には向かない)ー
各種設定にあたっては、あらかじめ用意されたプリセットやテンプレート機能等、初心者向けの配慮はありません。映像信号を扱う上での各種規格を始め、一定レベルの前知識が必要なソフトです。

オフィシャルサイトやマニュアルは基本的な使い方の掲載で、わかりにくい機能、知られていない操作方法多数。長く使っていますが、今だ、目的や詳細不明の設定項目があったりします。

国内では、使い方を共有できるようなサイトや周りで使っている人が少ない。自分のところでは、ほぼ皆無。

業務・放送・商業映画用をターゲットにした編集ソフトなので取り扱えるファイルも、HDVコーデック(MPEG-2TS)、AVCHD系を除いて、PRO機器で用いられる形式がベースです。AVIやWindows Media Player用ファイル等は読み込みすら出来ません。

ーメニュー項目に英語表記が混在ー
慣れれば特に問題はないですが、日本語版でも、一部のメニュー言語に英語表記が混在しています。

ーAVCHDへの変換・書き出しは苦手ー
AVCHDへの変換については、他のアプリケーションよりも時間を要します。(同一マシンスペック比)

ー解像度変換のスケーリング品質が汚いー
厳しい目で見ると、例えば4K映像をHD解像度に変換したファイルについては、斜め線に等に細かいジャギー(キザキザ)が見受けられます。比較したところEDIUS、Premiere Pro(CC2015)、SONYのクリエィティブツールCatarystの方が滑らかで綺麗でした。差が気になるようであれば、他で前準備の必要があります。

ー購入価格が高いー
永続ライセンス(認証)版  154,000円(税別)
   同(ドングル)版   213,000円(税別)
1年契約サブスクリプション 23,519円(税別)  本国のAvidサイトで契約すれば月契約3,000円プランもあり。

2014年始め頃では、当時のEDIUS Pro7通常版(税抜79,800円)、Premiere Pro CS6通常版(税抜90,903円)と、そう変わらない、9万円台で永続ライセンス版を買えましたが、円安に伴う価格改定で、随分高いソフトになってしまいました。
PS:サブスクリプション版の国内価格が、改定されたので直しました。現行のサブスク版と永続版とでは、同じMedia Composerでもバンドルソフトの有無や付加的な機能が異なるようです。(2019.1.24)

ーEDIUSとのやりとりに注意ー
Avidの標準コーデックであるDnxHDですが、EDIUSと同ファイルのやりとりをするには、OPプラグイン(機能制限解除キー、5万円相当)を別途、Grass Valleyから購入するか、上位verのEDIUS Workgroup版が必要になります。AvidコーデックをEDIUSのマシンにインストールしたのみでは読み込み・書き出しは出来ません。

ーある程度ハイスペックなマシンを要するー
CPU、GPUとも一定条件のマシンを必須とします。必ずしも、オフィシャルサイトで動作確認されている機種を用意する必要はありませんが。
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